お問い合わせが増えない会社サイトの特徴|見直すべき改善ポイント

会社のホームページを運営していると「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」という悩みに直面することが少なくありません。
せっかく訪問してもらえても、問い合わせにつながらなければホームページの成果は出ていないのと同じです。
実は多くの会社サイトには、問い合わせを妨げてしまう共通の特徴があります。
この記事では、初心者のホームページ担当者でもすぐに見直せる「問い合わせが増えない原因」と「改善の方向性」を分かりやすく整理します。小さな改善でも結果は大きく変わりますので、ぜひ自社サイトの点検に役立ててください。
サービス内容がユーザーに伝わっていない
問い合わせが増えない会社サイトの大きな特徴のひとつが、サービス内容が十分に伝わっていないことです。ユーザーは「どんなサービスを提供しているのか」「自分に関係があるのか」が分からなければ、不安を感じてすぐに離脱してしまいます。
これはリアル店舗に例えると分かりやすいでしょう。街を歩いていて「ここは何のお店なのか」が分からなければ、入りにくいのと同じです。
ホームページでも、すべての文章をじっくり読む人は少なく、一瞬でサービスの内容が理解できる構成になっていないと成果につながりません。
特にありがちなのが、サイトの冒頭に「企業理念」や「フワッとしたコンセプト」ばかりが並んでいて、肝心のサービス内容にたどり着くまでに時間がかかるケースです。
訪問者は最後まで読み進めるとは限らず、多くの場合は冒頭を見て判断します。そのため、サービスの説明や利用メリットはできるだけ前半に配置することが大切です。
また、料金が不透明なままでは不安を与える原因となりますが、必ずしも細かい金額を載せる必要はありません。
サービスの種類や目安、提供範囲などを整理して示すだけでも、利用者は安心して検討できます。
「何をしてくれる会社なのか」が短時間で伝わることが、問い合わせにつながる大前提です。
理念やコンセプトを伝えることも大切ですが、それはサービス内容がきちんと理解されたうえで初めて効果を持つと考えましょう。
連絡先やお問い合わせフォームが分かりにくい
問い合わせが増えない会社サイトの典型的な特徴のひとつに、連絡先やフォームの場所が分かりにくいという問題があります。利用者が「問い合わせたい」と思っても、その窓口が見つからなければ行動に移せません。
ありがちなケースは、電話番号やメールアドレスがサイトの奥深くに隠れていたり、問い合わせフォームが目立たない場所に配置されていたりするパターンです。せっかく関心を持った人でも、連絡先を探し出せなければその時点で離脱してしまいます。
さらに、問い合わせフォーム自体の使い勝手が悪いことも大きな問題です。入力項目が過剰に多かったり、必須項目が細かすぎたりすると、利用者は「面倒だ」と感じて送信を諦めてしまいます。フォームは必要最低限の項目に絞り、短時間で入力できる設計が求められます。
加えて、スマホでの表示にも注意が必要です。パソコンでは問題なくても、スマホでは電話番号が押しにくい位置にあったり、フォームの文字が小さくて入力しづらかったりすることがあります。
昔は迷惑メール対策として「info[at]example.com([at]を@に変えてください)」のように表記したり、画像でメールアドレスを載せたりする方法がよく使われていました。しかし現在では、これらはユーザーにとって不便であり、特にスマホからの問い合わせを妨げる原因になります。
代わりに問い合わせフォームを設置するか、クリックでメールが開けるリンクを用意するなど、すぐに行動できる導線を整えることが大切です。
現在の利用者の多くはスマホからアクセスしています。そのためモバイル環境での操作性を優先して確認し、連絡手段がスムーズに利用できるかを常に意識する必要があります。
さらに、電話やメールだけでなく、LINE公式アカウントやSNSのDMなど、利用者が普段使い慣れているサービスを併用するのも効果的です。問い合わせのハードルを下げ、多様なユーザー層に対応できるようになります。
また、信頼性を高めるためには単にフォームを設置するだけでは不十分です。電話番号をヘッダーやフッターに常時表示したり、問い合わせボタンを分かりやすく配置したりと、利用者が自然に行動できる導線を工夫することが求められます。
問い合わせの入口が分かりにくいだけで、大きな機会損失につながります。
利用者の立場に立ち「連絡先にたどり着くまで何ステップ必要か」を確認し、最短でアクセスできる仕組みを作ることが成果への近道です。
実績や信頼を示す情報が不足している
問い合わせが増えない会社サイトの大きな要因のひとつに、実績や信頼を示す情報が不足していることがあります。どれだけ魅力的なサービスを提供していても、利用者が「本当に任せて大丈夫なのか」と感じた時点で、問い合わせにはつながりません。
特に初めて取引を検討するユーザーにとっては、会社の信頼性を測る材料がホームページにしかありません。にもかかわらず、「サービス内容の説明だけで実績が載っていない」「お客様の声や導入事例がまったくない」というサイトは多く存在します。これでは競合と比べた際に安心感で劣り、せっかくの見込み客を逃してしまいます。
実績を示す方法はいくつかあります。建設業なら施工事例の写真、飲食店なら新メニューの紹介、士業なら法改正に伴う対応実績など、自社の業種に合った形で成果を伝えることができます。また、導入事例をストーリー形式で紹介すれば、単なる数字以上に「この会社は信頼できる」と感じてもらいやすくなります。
さらに、第三者の声も効果的です。お客様の感想やレビュー、外部メディアでの紹介などは、自社発信だけでは伝えられない説得力を補ってくれます。最近ではGoogleビジネスプロフィールの口コミも信頼性の判断材料になるため、積極的に活用すると良いでしょう。
ユーザーは「安心できる会社」にしか問い合わせをしません。サービス説明と並行して、具体的な実績や信頼を裏付ける情報をしっかりと提示することが、問い合わせ数を伸ばすために欠かせない要素なのです。
スマホ対応や表示速度に問題がある
問い合わせが増えない会社サイトの隠れた要因として、スマホ対応や表示速度の不備があります。
現在、インターネット利用の大半はスマートフォンからであり、特にBtoCのサービスではその傾向が顕著です。にもかかわらず、スマホ表示を前提とした設計ができていないサイトは少なくありません。
例えば、文字が小さすぎて読みづらい、ボタンが指で押しにくい位置にある、横スクロールが必要になるなど、スマホユーザーにとってストレスの多いページはすぐに離脱されてしまいます。問い合わせフォームも同様で、スマホから入力しづらければ利用されることはありません。
表示速度の問題も見逃せません。ページが開くまでに数秒以上かかると、多くのユーザーは待たずに離脱してしまいます。特にスマホ利用者は通信環境が不安定なことも多いため、軽量なページ設計が重要です。大きすぎる画像や不要なスクリプトが原因で速度が落ちるケースはよくあります。
また、Googleはモバイルユーザーの体験を重視しているため、スマホ対応や表示速度は検索順位にも影響します。ユーザーが快適に利用できるかどうかは、SEOの観点から見ても重要なポイントなのです。
改善のためには、レスポンシブデザインを採用する、画像を圧縮する、キャッシュを活用するといった基本的な対応が効果的です。さらにGoogleの「PageSpeed Insights」など無料ツールを使えば、速度改善の具体的なアドバイスを確認できます。
スマホ対応と表示速度の最適化は、見た目以上に問い合わせ数に直結する要素です。訪問者がストレスなく閲覧できる環境を整えることが、成果を得るための前提条件といえるでしょう。
問い合わせ後の流れが見えない
問い合わせが増えない会社サイトのもうひとつの特徴が、問い合わせ後の流れが見えないことです。ユーザーは「送信したあとどうなるのか」が分からないと不安になり、そもそも問い合わせを控えてしまう場合があります。
よくあるのが、問い合わせフォームに「送信」ボタンがあるだけで、その後の対応について何も説明されていないケースです。利用者からすれば「本当に届くのか」「いつ返事が来るのか」「誰が対応するのか」が分からず、不安が先に立ってしまいます。
この問題は、少しの工夫で改善できます。たとえば「通常1営業日以内にご連絡します」「担当者が確認し次第、メールまたは電話でご連絡いたします」といった一文をフォームの下や自動返信メールに記載するだけで、利用者は安心して問い合わせを送れるようになります。
また、問い合わせの流れを事前に示しておくことも効果的です。例えば「①お問い合わせ → ②担当者が確認 → ③1〜2営業日で回答 → ④必要に応じて打ち合わせ」といったステップを図や箇条書きで紹介しておけば、利用者は具体的な行動をイメージしやすくなります。
さらに、問い合わせ後に「しつこく営業されるのでは」と不安に思う人も少なくありません。あらかじめ「無理な営業は行いません」「ご相談だけでも歓迎です」と明記すれば、心理的なハードルを下げる効果があります。
問い合わせは「送った瞬間」ではなく、「その後の安心感」までを設計して初めて行動につながります。問い合わせ後の流れを分かりやすく提示することが、利用者に安心感を与え、問い合わせ数を増やす大きな要因となるのです。
投稿者プロフィール

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WordPressを用いたホームページ制作・編集実績は400件以上(うちサイト制作200件以上)。
ココナラでは4年連続プラチナランクを維持し、ユーザー評価は★5(満点)
企業や店舗のコーポレートサイトからECサイトまで幅広く対応。本ブログでは、ホームページ担当者に役立つ基礎知識や運用のヒントをわかりやすく解説しています。リニューアルや運用改善のご相談もお気軽にどうぞ。
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