会社のホームページを更新しないとどうなる?放置したときのリスクと改善の考え方

会社やお店のホームページを作ったものの、その後ほとんど更新せずに放置してしまっているケースは少なくありません。

見た目は問題なく表示されていても、情報が古いままの状態は思った以上に大きなリスクを抱えています。検索で見つかりにくくなったり、問い合わせにつながらなかったり、最悪の場合は会社の信用そのものを損なうこともあります。

この記事では、ホームページを更新しないことで起こりうる影響を整理しながら、なぜ定期的な更新が必要なのかを分かりやすく解説します。

運用に悩んでいる担当者の方が「放置しない理由」を理解し、改善の第一歩を踏み出せるような内容を目指します。

更新しないホームページが抱える主なリスク

ホームページは「作ったら終わり」ではなく、公開後に正しく運用していくことで初めて役割を果たします。しかし、更新を怠るとさまざまなリスクが積み重なっていきます。

代表的なものを整理すると、大きく3つに分けられます。

情報の不一致による混乱

営業時間やサービス内容、料金などが古いまま残っていると、利用者は正しい情報を得られません。たとえば「ホームページに書いてある時間に電話したのに繋がらなかった」といったケースは、信用の低下に直結します。

検索エンジンから評価されにくくなる

Googleをはじめとする検索エンジンは「新しい情報が提供され続けているか」を重視します。更新されていないホームページは、検索結果で上位に表示されにくくなり、アクセス数が減少する原因となります。

セキュリティのリスク

特にWordPressなどのCMSを使っている場合、システムやプラグインを更新せずに放置すると脆弱性を突かれる危険性が高まります。外部からの不正アクセスや改ざんは、会社の信頼を大きく損なう深刻な事態につながります。

このように、更新を止めたホームページは「見た目がそのまま残っているから安心」というわけではなく、むしろ目に見えないリスクを抱え続けることになるのです。

情報の古さが与える印象と信用低下

ホームページに載っている情報は、会社やお店の「顔」としてお客様に伝わります。そのため、内容が古いまま残っていると、利用者に与える印象は予想以上に大きなものになります。

たとえば、数年前のキャンペーン情報がそのまま掲載されていたり、既に終了したサービスが紹介されていたりすると、「この会社は今もきちんと営業しているのだろうか?」と疑問を持たれてしまいます。

さらに、写真やデザインが古いままの場合も「時代遅れ」「活気がない」といったイメージを抱かれやすく、結果として企業や店舗の信用度を下げる要因となります。

また、ビジネスの世界では「情報の鮮度」が信頼につながります。最新の取り組みや実績が見えないと、会社の活動状況が伝わらず、競合と比較されたときに選ばれにくくなってしまいます。

特に新規の取引先や初めて訪れるお客様は、ホームページを見て「信頼できるかどうか」を判断するため、古い情報が残っているとマイナスの印象を強める可能性が高いのです。

さらに、誤った情報がそのまま掲載されている場合には直接的なトラブルにも発展しかねません。

たとえば、営業時間の変更や価格改定が反映されていなければ、利用者は不満を抱き、クレームや悪い口コミにつながることもあります。

信用を回復するには時間とコストがかかるため、更新を怠った代償は決して小さくありません。

このように、情報の古さは「単なる不便」ではなく、企業や店舗の信頼を揺るがす大きなリスクにつながります。

検索順位やアクセス数への影響

ホームページを更新しない状態が続くと、検索順位やアクセス数にも確実に影響が出てきます。

検索エンジンはユーザーにとって役立つ情報を優先的に表示する仕組みになっており、「鮮度が高い」「定期的に更新されている」ページを好む傾向があります。

逆に、長期間更新されていないサイトは情報が古いとみなされ、徐々に順位が下がっていくのです。

順位が下がると当然アクセス数も減少します。検索からの訪問者は新規の見込み客となる可能性が高いですが、その流入が減ることで新しい問い合わせや注文の機会を逃してしまいます。

特に競合が定期的に更新を続けている場合、自社サイトとの差は時間とともに大きく広がってしまうでしょう。

また、更新の有無は「検索エンジンにサイトが生きていると伝える」役割も果たしています。新しい記事や情報を追加することでクローラーが巡回しやすくなり、サイト全体の評価が上がりやすくなるのです。

逆に更新が止まっていると、検索エンジンに存在を忘れられてしまうリスクもあります。

さらに、アクセス数が減ることは社内的にも悪影響を及ぼします。担当者が「ホームページは効果がない」と誤解してしまい、改善のモチベーションを失うケースも少なくありません。

これは実際には「効果がない」のではなく、「更新が止まっているから見られない」というのが原因であることが多いのです。

このように、更新の有無はアクセス数に直結し、最終的には問い合わせや売上にも大きな差を生むことになります。

更新の目安と最低限やるべき対策

「ホームページの更新」と聞くと、デザインを大きく変えたり、新しいページを作ったりといった大がかりな作業をイメージしてしまい、なかなか手を付けられない担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にはそこまで難しいことをする必要はありません。定期的に内容を見直し、必要に応じて情報を追加・修正していくだけでも十分に効果があります。

まず押さえておきたいのは、最低限でも「会社概要」「サービス内容」「営業時間・価格」といった基本情報は常に最新にしておくことです。

これらが古いままでは信用低下やトラブルの原因になってしまいます。少なくとも年に1〜2回はチェックし、変更点があればすぐ反映するようにしましょう。

さらにおすすめしたいのが、ブログの活用です。

ブログであればホームページのメインデザインや構成を変えることなく、情報を追加していくことが可能です。新しい取り組みや実績、季節ごとのお知らせなどを記事として発信するだけでも「この会社は今も活動している」と伝えることができます。

検索エンジンにとっても新しい情報が追加されている証拠になるため、アクセス数の増加にもつながります。

更新の目安としては、月に1回程度でも構いません。

無理のないペースで続けることが何より大切です。もし本格的な記事を書くのが難しい場合は、写真と簡単な文章だけでも十分に効果があります。

大事なのは「放置しない」こと。小さな更新でも積み重ねることで、ホームページは常に新鮮さを保ち、信頼と集客力を高めていくことができるのです。

投稿者プロフィール

naoto
naotoフリーランスWeb制作者
WordPressを用いたホームページ制作・編集実績は400件以上(うちサイト制作200件以上)。
ココナラでは4年連続プラチナランクを維持し、ユーザー評価は★5(満点)
企業や店舗のコーポレートサイトからECサイトまで幅広く対応。本ブログでは、ホームページ担当者に役立つ基礎知識や運用のヒントをわかりやすく解説しています。リニューアルや運用改善のご相談もお気軽にどうぞ。

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