LINEと連携してお問い合わせを増やす方法|会社ホームページにできる工夫

会社のホームページに問い合わせフォームや電話番号を設置していても、「なかなか問い合わせにつながらない」と悩む担当者は多いものです。
そんなときに有効なのが、LINEとの連携です。メールや電話はハードルが高いと感じる人でも、普段から使い慣れているLINEなら気軽に連絡できるため、問い合わせ数の増加につながります。
この記事では、会社ホームページとLINEを連携させてお問い合わせを増やすための基本的な考え方と、導入の際に注意したいポイントを解説します。
なぜLINE連携がお問い合わせ増加につながるのか
会社のホームページに問い合わせフォームや電話番号を設置していても、実際にはなかなか利用されないことがあります。その理由のひとつは、ユーザーにとって問い合わせのハードルが高いことです。
メールは「返事が遅そう」「形式を整えなければならない」と思われがちで、電話は「営業時間を気にする」「いきなり話すのは気が引ける」と敬遠されやすいのです。
その点、LINEは日常的に使われているツールであり、心理的なハードルが格段に低くなります。
多くの人がスマートフォンで常に利用しているため、「気になったらすぐにメッセージを送れる」感覚で問い合わせが可能です。特に若い世代や個人利用者にとっては、メールよりもLINEの方が圧倒的に親しみやすいチャネルといえます。
また、LINEは「既読」が分かるため、ユーザーにとって安心感があります。
「メッセージを送ったのに見てもらえているのか分からない」という不安がなく、スムーズなやり取りが期待できます。企業側も通知機能を活用すれば、素早い対応がしやすくなります。
さらに、LINE公式アカウントを利用すれば、問い合わせだけでなくキャンペーン情報の配信や予約受付といった幅広い活用も可能です。
単なる「問い合わせ手段」にとどまらず、顧客との継続的なコミュニケーションの場として役立ちます。
つまり、LINE連携は単なる「便利な窓口の追加」ではなく、利用者の心理的なハードルを下げ、問い合わせ件数を増やすための有効な手段なのです。
ホームページにLINEを設置する方法の基本
会社のホームページにLINEを導入するには、まず LINE公式アカウント を作成する必要があります。これは個人のLINEとは別に、企業や店舗向けに用意された仕組みで、無料で始められるのが特徴です。
公式サイトから必要情報を入力すればすぐに開設でき、特別な知識は不要です。
アカウントを開設したら、管理画面から 友だち追加用のQRコードやURL を発行できます。
これを自社のホームページに掲載すれば、訪問者がワンクリックでLINEにアクセスし、友だち登録やメッセージ送信ができるようになります。デザインに合わせて「LINEで問い合わせ」「友だち追加はこちら」といったボタンを設置するのも効果的です。
設置場所は、問い合わせフォームや電話番号の近く、または画面下部に固定表示する方法がよく使われます。ユーザーが「問い合わせしたい」と思った瞬間に目に入る位置に配置することで、利用率が高まります。
また、LINE公式アカウントでは 自動応答メッセージ を設定できます。
たとえば「お問い合わせありがとうございます。通常1営業日以内に返信いたします」といったメッセージを自動で送ることで、ユーザーに安心感を与えることができます。時間外対応が難しい場合でも、即時にレスポンスを返せるのは大きな利点です。
基本的な流れは「①公式アカウントを開設 → ②QRコードやリンクを発行 → ③ホームページに設置」というシンプルなものです。難しい操作は不要で、初心者でもすぐに取り入れられます。
LINE連携で気をつけたい運用上の注意点
LINEをホームページと連携させれば問い合わせのハードルは大きく下がりますが、運用面での注意を怠ると逆効果になることもあります。特に気をつけたいのは、返信のスピードと対応の一貫性です。
ユーザーはLINEを「即時性のあるツール」として利用しています。そのため、メールのように数日後に返信するのでは遅すぎると感じられてしまいます。
実際の業務で即時対応が難しい場合でも、自動応答を設定して「〇時間以内にご連絡します」「営業時間内に対応いたします」と明示しておくことが大切です。これだけでも利用者の不安を減らせます。
また、LINEは気軽に使える反面、やり取りが個人チャットに近くなるため、対応の質にばらつきが出やすい点にも注意が必要です。
会社としてのトーンを統一し、複数の担当者が返信する場合はマニュアルを用意しておくと安心です。誤った情報や曖昧な回答は、信頼を損ねる原因になります。
さらに、LINEは便利だからといって万能ではありません。長文のやり取りや、正式な契約・請求に関わる内容はメールや書面の方が適しています。
LINEは「最初の問い合わせ窓口」と位置づけ、本格的なやり取りは別チャネルへ誘導する流れを設計しておくとスムーズです。
最後に、プライバシーや個人情報の取り扱いにも十分配慮しましょう。LINEでやり取りする際は、住所やクレジット情報といった重要な情報を直接やり取りしないようにルールを決めておくことが望ましいです。
LINE連携は問い合わせ数を増やす強力な手段ですが、適切に運用してこそ効果を発揮します。
スピード感、統一感、安全性の3点を意識して取り入れることが成功のカギとなります。
他の問い合わせ手段とのバランスを考える
LINE連携は非常に便利な問い合わせ手段ですが、それだけに依存してしまうのはリスクがあります。ユーザーの年齢層や利用習慣によっては、LINEを使わない、または仕事の相談にLINEを使うことに抵抗がある人も一定数存在するからです。
そのため、LINEはあくまで選択肢のひとつとして用意することが重要です。
基本的には、ホームページには「電話」「メールフォーム」「LINE」の3つを併用して設置するのが理想です。電話は直接話したい人向け、メールフォームはきちんと記録を残したい人向け、LINEは気軽にやり取りしたい人向けと、利用者のニーズに応じて選べるようにしておくと安心です。
また、表示方法にも工夫が必要です。
LINEの案内を前面に出しすぎると「メールや電話では受け付けていないのか」と誤解を与える場合があります。トップページや問い合わせページには複数の手段を並列して提示し、利用者が自分に合った方法を選べるようにしましょう。
さらに、問い合わせの内容に応じて「使い分け」を設計するのも効果的です。例えば「簡単な質問や資料請求はLINEで」「見積もりや正式な契約に関する相談はメールまたは電話で」と明示すれば、利用者も安心して連絡を取ることができます。
LINEは確かに強力なツールですが、会社の信頼性を高めるには他のチャネルとの組み合わせが不可欠です。どの方法でも安心して問い合わせできる環境を整えることが、最終的には問い合わせ件数の増加につながります。
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