会社ホームページの名前はどう付ける?SEOと信頼性を高めるサイト名の考え方

会社のホームページを作るとき、意外と悩むのが「サイト名(ホームページのタイトル)」です。

会社名だけにするのが良いのか、それともサービス名や地域名を入れた方が良いのか…。実はこのサイト名は、ユーザーにとって会社の第一印象になるだけでなく、SEO(検索エンジン対策)の面でも重要な役割を持っています。適切に考えられたサイト名は、

検索結果でのクリック率を高め、ライバルとの差別化にもつながります。

この記事では、初心者のホームページ担当者が押さえておきたい「会社サイト名の付け方の基本」と「SEOを意識した工夫」について分かりやすく解説します。

サイト名は会社の顔|基本は会社名を入れる

会社のホームページにおける「サイト名」は、訪問者にとって最初に目にする情報のひとつです。検索結果にも表示されるため、会社の顔ともいえる存在です。

まず基本となるのは、会社名をそのままサイト名に入れることです。

会社名を明確に打ち出すことで、検索ユーザーが「公式サイトである」と認識しやすくなります。特に会社名で検索された場合、確実に公式サイトにたどり着けるようにしておくことは信頼性の面でも重要です。

もし会社名がサイト名に含まれていなければ、他社の情報に埋もれてしまい、公式情報を求めているユーザーを逃してしまう恐れがあります。

ただし、ここで注意したいのが「最初から付ける場合」と「途中で変更する場合」の違いです。最初から設定する場合は、会社名をベースに据えたうえで、将来的に使い続けられる安定した名前にするのが理想です。

一方で、途中から変更する場合には注意が必要です。Googleは検索結果に表示されるタイトル(サイト名)を評価要素のひとつとして扱っているため、変更直後は順位が不安定になったり、一時的に下がる可能性があります。

また、利用者にとっても、見慣れた名前と異なる表示は戸惑いを招き、クリック率が落ちるリスクがあります。こうしたリスクを避けるためには、会社名を必ず残したうえで、サービス名や地域名を補足的に加える形が安心です。

サイト名はブランド力の土台でもあります。名刺やチラシ、看板などのオフライン媒体と一貫性を持たせることで、利用者に安心感を与えられます。

逆に、会社名とかけ離れた名前を使うと「本当に公式サイトなのか」と疑念を抱かれる恐れがあるため、慎重に検討する必要があります。

SEOを意識するならサービス名や地域名を加える

会社名をそのままサイト名に入れることは基本ですが、さらにSEOの観点からは サービス名や地域名を補足する工夫 が有効です。

検索ユーザーは会社名ではなく「サービス内容+地域」で探すことが多いため、それをサイト名に含めることで検索結果に表示されやすくなるのです。

たとえば「山田工業株式会社」だけでは、外壁塗装や防水工事を探している人には伝わりません。

しかし「山田工業株式会社|東京の外壁塗装・防水工事」とすれば、会社の公式性を保ちながら、具体的なサービス内容と地域を示すことができます。

検索ユーザーにとっても「自分のニーズに合っている会社だ」と一目で分かり、クリックされやすくなります。

特に中小企業や地域密着型の事業では、地域名を入れる効果が大きいです。

「大阪の税理士法人△△事務所」「福岡の注文住宅なら□□工務店」といった形は、地域検索での露出を高め、商圏内のユーザーに的確にリーチできます。

ただし、詰め込みすぎには注意が必要です。「会社名|サービス名|地域名|業界用語…」のように長すぎると、検索結果で途中が省略され、かえって伝わりにくくなります。

検索結果に表示されるのはPCで約30文字前後、スマホでは25文字程度が目安です。会社名+サービス名(+地域名)を入れつつ、20〜30文字以内に収めることを意識するとバランスが良くなります。

また、サービスを絞り込みすぎるのも避けましょう。たとえばリフォーム全般を扱っているのに「外壁塗装専門」と強調すると、他の仕事の依頼が入りにくくなる可能性があります。会社の主力事業を踏まえて、適切なキーワードを選ぶことが求められます。

SEOのためにサービス名や地域名を入れる工夫は、会社名だけでは届かないユーザーに出会うための有効な方法です。ただし、過剰にならないようバランスを取りながら設定しましょう。

分かりやすさと信頼性を重視する

サイト名を考えるときに忘れてはならないのが、分かりやすさと信頼性です。検索結果に表示されたとき、ユーザーは一瞬で「この会社は自分に関係があるか」「信頼できそうか」を判断します。

そのため、分かりにくい造語や業界関係者しか理解できない専門用語を盛り込んだサイト名は避けた方がよいでしょう。

例えば「株式会社グローバル・ソリューションズ」という会社が「G-SOL」とだけ記載していたら、初めて見た人には何の会社か分かりません。しかし「株式会社グローバル・ソリューションズ|ITコンサルティング・システム開発」とすれば、業務内容が明確になり、信頼性も高まります。

ユーザーは「自分の課題を解決できる会社だ」と理解しやすくなるのです。

信頼性の観点では、公式サイトであることを示す一貫性も重要です。

名刺やパンフレット、看板などに記載されている社名と、ホームページのサイト名が一致していれば「公式情報だ」と安心してもらえます。逆に、サイト名が会社名と異なっていると「本当にこの会社のホームページなのか」と疑念を抱かれる可能性があります。

また、検索結果に並ぶライバルサイトと比較されたとき、誠実で分かりやすい表記はそれだけで有利になります。難解な横文字や誇張表現を並べるより、シンプルに「会社名+サービス内容」を示した方が、クリック率は高まりやすいのです。

サイト名は単なる飾りではなく、会社の信頼性を示す要素そのものです。分かりやすく、誰が見ても安心できる名前を設定することが、集客にも問い合わせにも直結します。

投稿者プロフィール

naoto
naotoフリーランスWeb制作者
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ココナラでは4年連続プラチナランクを維持し、ユーザー評価は★5(満点)
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